人と被らない香水は、珍しければいいわけではない

珍しいだけの香水は、選びにくい。買えない、試せない、説明しづらい、使う場面がない。そうなると結局棚に置いたままになる。

香水村でいう発掘枠は、単にマイナーな香水ではない。日本語情報は少ないが、香りの方向性がはっきりしていて、シーン提案に落とし込めるものを指す。

有名ブランドは入口として使う

Dior Sauvage、Bleu de Chanel、Baccarat Rouge 540、Le Labo Santal 33のような香水は、香りの共通言語になる。これらを除外する必要はない。むしろ、自分の好みを説明する基準として使うといい。

「Sauvageの清潔感は好きだけど被りたくない」「BR540の透明感は好きだけど甘さを抑えたい」。こう考えると、次の候補が見つけやすくなる。

探すべきブランド層

Essential Parfums、BDK Parfums、Matiere Premiere、Une Nuit Nomade、Maison Matine、Bon Parfumeur、Laboratorio Olfattivo、Goldfield & Banksあたりは、日本での一般知名度はまだ高すぎず、香りの個性も説明しやすい。

Etat Libre d'Orange、Zoologist、Imaginary Authorsのような個性派は、刺さる人には深く刺さる。ただし初心者には少し難しいこともあるので、シーンや苦手な香りを確認しながら選びたい。

失敗しにくい発掘の順番

まずは定番の近くから外す。清潔感が好きならムスクやお茶系。甘い香りが好きなら軽いバニラやアンバー。ウッディが好きならサンダルウッドやシダーから入る。

いきなり強いウード、アニマリック、スモーク、土っぽい香りに行くと、面白いが使いどころに困りやすい。発掘は、日常で使える範囲から始める方が長続きする。

香水村の役割

香水村はブランドを網羅するのではなく、定番の外側にある「次の一本」を見つけるための地図を作る。知名度の低さではなく、選ぶ理由があるかどうかを基準にしていく。