香調図鑑
香水の説明に出てくる「ウッディ」「シトラス」「グルマン」——これは香調(こうちょう)、つまり香りの系統のこと。それぞれがどんな香りで、誰に似合うのか。ここを押さえると、香り選びが一気にわかりやすくなる。
白檀(サンダルウッド)やシダーなど、樹木の落ち着いた香り。乾いて上品で、肌になじむと温かい。大人っぽく、性別を問わず使いやすい、香りの土台(ベース)の定番だ。
代表香料:サンダルウッド・シダー・ベチバー樹脂や香料を重ねた、甘く温かく官能的な香り(かつてオリエンタルと呼ばれた系統)。バニラやスパイス、樹脂が溶け合い、夜や寒い季節に映える。残り香は強い。
代表香料:安息香・ラブダナム・樹脂シナモンや胡椒、サフランなど香辛料の、温かく刺激的な香り。香りに奥行きと体温を与える。甘さや木と組めば官能的に、爽やかさと組めばきりっと引き締まる。
代表香料:シナモン・カルダモン・ピンクペッパー・サフランキャラメルやチョコ、コーヒーなど、食べ物を思わせる甘くおいしい香り。親しみやすく少し中毒性があり、近年とても人気。甘いものが好きな人に。つけすぎると重くなる。
代表香料:キャラメル・チョコレート・コーヒー・砂糖漬けの果実甘く柔らかい、お菓子のように温かい香り。安心感があり万人に好かれる。単体で主役になるより、他の香りの甘さや丸みを支える土台として使われることが多い。
代表香料:バニラビーンズ・トンカビーンレモンやベルガモットなど柑橘の、弾けるように爽やかな香り。明るく清潔感があり、香りの第一印象(トップ)によく使われる。重さがなく、香水に慣れていない人にも親しみやすい。
代表香料:ベルガモット・レモン・グレープフルーツ切ったばかりの草や葉の、青くみずみずしい香り。少し苦みのある爽やかさで、いかにもナチュラル。自然体のまま、大人びた清潔感を出したい人に向く。
代表香料:ガルバナム・バイオレットリーフ・茎なめした革やスエードを思わせる、乾いて少し煙たい大人の香り。力強く個性的で、好みは分かれるが上質。タバコや木と組むと、ぐっと深みが増す。
代表香料:バーチタール・スエード・イソブチルキノリン海風や雨上がり、濡れた肌を思わせる透明感のある香り。涼しげで軽く、夏やスポーティな場面に合う。クセが少なく万人に好かれやすい、フレッシュ系の定番だ。
代表香料:カラン・ウォーターノート・海藻バラやジャスミンなど花々の香り。香水のいちばん王道な系統で、華やかさ・優しさ・色気まで幅が広い。一輪の花が主役のものから、花束のように混ざり合うものまで様々だ。
代表香料:ローズ・ジャスミン・すずらん洗いたてのシーツや清潔な素肌のような、やわらかい香り。主張は控えめで、香り全体をまとめ、ふんわり長く残す。多くの香水が土台に使う、いわば“清潔感”の正体だ。
代表香料:ホワイトムスク・アンブレットシードベビーパウダーや化粧品を思わせる、柔らかく清潔な香り。アイリスやムスクから生まれる上品な“粉っぽさ”で、優しく落ち着いた印象になる。どこか懐かしく、上質だ。
代表香料:アイリス・ヘリオトロープ・ムスク気になる香調が見つかったら、その香りの香水をのぞいてみるといい。迷ったら香水診断が、あなたに近い香調から一本を提案する。